Ken Murata のレースレポ

Instagramから避難させました、主にレースレポです

2021.11/7「第2回しろさとTT200」50km部門

元々1人で走っていたこともあり、タイムトライアルは好きで。

他人との駆け引きがないから気持ち的にラク、と言ってしまえば言い方は乱暴ですが、要はペース配分やコーナリングのライン取りなど、自分との戦いに集中できるのが好きなようです。

そんな中、今回は自己最長であるタイムトライアルの距離を走ってきました。

初めてのことばかりで、予想外のアクシデントも重なり、学ぶことが多いレースとなりました。

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◆当日まで◆

レース的なイベントは富士ヒル以来。

実は富士ヒル以降、燃え尽き症候群のような症状に陥り、乗ろうにもモチベーションが上がらず、さらに仕事も超繁忙期に入ってしまい、身も心も疲労し……という悪循環に。

フィジカルはどんどんと落ちていき、正直なところ、ベストとは程遠いコンディションでした。

とは言え、なんとか持ち直そうと、ZwiftではSSTなどFTPに刺激を入れるメニューをメインに、実走では後述するニューマシンに慣れるために低強度でも乗り込む作戦に。

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SST強度で10分耐えたり、流行りのCarsonもどきをやってみたり

平坦TTとは言えレースなので、体重も少しは絞ろうとしたのですが、まぁ見事に失敗。

グリコーゲンの貯蔵という意味ではよかったのかな……。

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本当に減量していたのか疑問になるほどの数値、たぶんレースに復帰してから過去最悪

ただ、メニューをこなしているうちに、だんだんと調子が上がってくる感覚は確実にありました。

先週は完遂できなかったメニューをギリギリクリアできたり、心拍数が上がらなくなったり。

明らかに余裕が出てきていたりもしたので、少しでもベストに近づけるようにトレーニングを続けました。

 

◆使用機材◆

今回、しろさとTTに合わせてニューマシンを導入しました。

それがこちら↓

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SCOTT Plasma 10 2016

フレーム:SCOTT Plasma4 HMF L(56)size

ベースバー:PRO Missile Basebar

DHバー:PROFILE DESIGN SONIC/ERGO/4525a + Aerobar Bracket RiserKit 20mm

ブレーキレバー:PROFILE DESIGN 3/One AL

シフトレバー:Shimano SL-BSR1

ステム:ノーメーカー -17° 70mm

バーテープ:Syncros Bartape SuperLight

サドル:PRO AEROFUEL

F/R ブレーキ:Shimano BR-R8010-F / BR-R8010-R

F/R ディレイラーShimano FD-5801-F / RD-6800-GS

チェーン:Shimano CN-HG901

カセットスプロケットShimano CS-6800 11-25T

ボトムブラケット:TOKEN BB4130S

クランクセット:FSA Powerbox ABS ALLOY 172.5mm 53/39

ペダル:TIME Xpro10

F/R ホイール:Fulcrum SPEED55T / Fulcrum SPEED360T

F/R タイヤ:Michelin PowerCompetition TU 25C / Michelin PowerCompetition TU 23C

ボトル&ケージ:KIT CRONO CX

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みんな大好き実測重量は約8.8kg

初のTTバイクです。

恐らく長年SCOTTのTTバイクとして有名だったのがPlasma5、最新のトライアスロン専用バイクとなったのがPlasma6、そのPlasma5の廉価版として汎用ステムが使えるようになっているのが、このPlasma4です。

ヘッドチューブが長かったり、ノーマルなブレーキを使用していたり、ユーザーフレンドリーではありますが空力的にはどうなのでしょう……と思わせておいて、チェーンステーやBB周りの造形は、TTバイクらしく空力を考えられたスタイルとなっています。

TTバイクの変速は機械式でいいだろ、とか最初は思っていたのですが、乗れば乗るほどにTTバイクこそ電動変速が必要だな……と思うようになりました。

ポジション出しの部分でも、電動の方がかなりアドバンテージがありますね。

ノーマルバイクでは175mmのクランク長なのですが、TTバイクは172.5mmだったり、タイムトライアル用ではなく敢えてロード用のタイヤにしていたり、細かいこだわりはあります。

前後でタイヤ幅が違うのは、リム幅に合わせているだけなのですが。

ステムはまだポジションが固まっていないので、借り物のノーメーカーのステムです。

工場直販物なのでメーカーがついてないだけですが、普通のアルミのステムです。

 

◆作戦◆

ノーマルバイクよりもパワーが出ないのもあり、50kmのTTという未知の部分もあり。

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公式サイトより拝借、会場は城里町にある自動車のテストセンター、1周約5.7km

全体的に抑え気味、ケイデンスは少し高めで余力が残っていたら上げる。

もちろん落車は絶対なし、TTは必死になって走っている上に高速域なので落車したら一大事になりやすい、ということでご安全に。

 

◆当日のアクシデント◆

4時起き5時出発、途中トイレストップもあったりで6時50分ごろに無料駐車場の古内小学校跡に到着。

会場までは2.8kmの登りということで、アップ用のローラー台も持って行かなかったのですが、やっぱり必要なかったですね。

7時35分ごろに会場に到着し受付を済ませて8時の集合にピッタリジャスト、の予定だったんです。

受付に行くと、なんと計測チップがない。

どうやらスタッフさんが違う人に違う計測チップを渡してしまったらしく、ワタクシの計測チップが行方不明に、そんなことある?

で、急遽1001番として走ってください、となったんですが、ここでさらに問題発生。

背中のゼッケンを1001番に付け替えて欲しかったらしいのですが、お恥ずかしいことにワタクシはゼッケンをつけるのが超絶苦手でして、前日も40分以上かけてなんとかゼッケンをつけたんですね。

で、集合時間まであと5分。

さすがにもう時間がないですスイマセン、となり、ゼッケンはそのままで計測チップだけ1001番として出走の許可をいただき、なんとか事なきを得ました。

いやぁよかった……というか結局計測チップ誰がつけてたんでしょうね?

そして8時20分ごろに出走、1週のパレードランからの8時30分ごろにリアルスタート。

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集合場所から1人ずつ時間差スタートなので、集合してからも少し時間があります

 

◆レース中◆

1周目は様子見、タイムは8:05。

以後はこのタイムを基準に走ろうとペースを刻んでいくことに。

コース的にはフィニッシュラインの手前から緩い登りがあって、フィニッシュラインを超えたら少し長めの下り、登り返して第1コーナーから第2コーナーに入る手前くらいでフラットになる、という感じ。

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公式サイトの画像に勝手に手書きする暴挙、赤が登りで青が下りの部分 (記憶が正しければ)

2周目にその第2コーナー付近でアクシデント、バイクや係員が集まって誘導をしている。

なんと落車があったようで、見た感じ恐らく接触事故で2人落車、1人は動けず路面に横たわったままの、大きな落車。

短いTTは心拍数も高くなり判断力も鈍る、長いTTは集中力を続けなければいけない、そしてどっちも高い速度域になるので落車が起こると大きな事故になりやすい。

出走前に心がけていたことでしたが、いざ目の前で起こるとゾッとするもので。

その後コース内に複数の緊急車両が入り、処置や検証が行われていました。

いやぁ、落車の痛みや苦しみはよく知っています、怪我をされた方の早い回復を願っています。

2周目から4周目は順調なペースで走っていましたが、なぜか5周目と6周目で若干タレる。

まぁ半分過ぎたあたりってちょうど集中力的にも厳しい時間帯ですしね。

7周目に入ると、ラスト3週になったことで、若干気合が戻る。

が、このあたりで異変が、非常に足が残っている。

完全にやらかした、抑え気味でいこうとは思っていましたが、抑え過ぎて体力にかなり余裕が。

ここから上げようにも、ずっとこのペースで走っていたこともあってなかなか上げづらい。

最終周は無理やり踏んだ部分もありましたが、そのままゴール。

なんとなんと予想外、抑え気味で走って余裕があったら上げていくはずが、上がらずそのまま余裕を残してゴール。

完全にペース配分をミスる事態となってしまいました。

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各周回のタイム
1周目は様子見、2~4周目はペース維持で、5,6周目は集中力をなくし、7周目から焦る

◆反省◆

兎にも角にも、ビビってしまっていたことが大きいです。

50kmのTTという距離、ノーマルバイクに比べてパワーが出ないTTバイク、じゃあどうすればいいかと考えた末に抑え気味で行こうとなったわけですが。

抑え気味にして、少しずつ上げていくところを、上げずにペースを保ったままレースを進めてしまったのが悔やまれます。

もっと突っ込んでよかった、追い込みきれなかった、というのが1番の反省です。

結果的に、50km部門全体では9位、入賞者を除く年代別では1位となりましたが、もし追い込めていれば、突っ込めていれば入賞争いができたのではないか、と思ってしまいます。

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記録証もオンラインで!

ただ、思い返してみると、初めて出たタイムトライアルの、加須TTも最初は抑え過ぎてタイムが伸びなかったんですよね。

それを考えると、どうもタイムトライアルでタレるのが怖くて抑え気味になってしまう傾向があるのかもしれません。

ということは、次回参加したらもっといいタイムが出るということで。

これも経験の内、勉強になったと思いましょう。

 

◆最後に◆

感染者数が減少傾向にあるとは言え、世界規模でいまだに新型コロナウィルスの混乱が続いている中で、感染対策を徹底し、開催していただけたことは本当にありがたいです。

今回参加してみて、始まりと終わりは簡潔ではあるものの、運営やスタッフの方々の誘導は非常に的確で、安心して参加できました。

何より、走っていてとても楽しかったです。

悔いも反省もたくさん残りましたので、次回開催されることがあれば、また是非参加したいと思います。

 

◆レースデータ◆

Time:1:11:28

Dis:51km

AV.Sp:42.9km/h

MAX.Sp:51.6km/h

AV.HR:168bpm

MAX.HR:175bpm

AV.Cad:93rpm

AV.Pw:282w

MAX.Pw:611w

NP:285w

EG:1,212KJ

 

【順位】

総合9位(101人出走)

年代別1位