Ken Murata のレースレポ

Instagramから避難させました、主にレースレポです

2023.6/4「富士の国やまなし 第19回Mt.富士ヒルクライム」

仲間に誘われて、2年ぶりに参加した富士ヒル

以前の賑わいも戻りつつ、昨年参加しなかった理由も思い出しつつ、自分なりに考えを整理しながら走ったイベントとなりました。

出力の値だったり、心拍数だったり、それ以外での自分の成長を感じながら書きました、2023年の富士ヒルのレースレポです。

 

◆加須TTから◆

富士ヒル本番が6月4日、加須TTが4月30日と1ヶ月ほどしかなく。

よかった点は、特にメニューを変えなくてよかったこと、FTP付近で長時間踏み続ける練習。

バイクは違うけどメニューは同じ、SSTや10分走

よくなかった点は、TTバイクとノーマルバイクの違いがあったことと、減量。

あまり器用な方ではないので、TTバイクとノーマルバイクは全く別の乗り物の感覚があり、それぞれを乗り続けてしまうと別の方に乗り換えた時に、慣れるまで少し時間がかかる。

TTはそこまで減量に意識は向けていなかったものの、日頃から体重キープをしている人間ではないので、やっぱり減量はしないといけないわけで。

加須TT当日はこんな感じ、4月30日時点

ベスト体重は68kg、5月に入る時点では73kg、1ヶ月で5kgの減量は現実的ではないので、とりあえずできるところまで減量してみる。

 

◆前日まで◆

無理な食事制限で体重を落とすと筋肉とパワーも落ちる、というのはよく言われることで。

ただ、筋肉がどうとかパワーがどうとか脂肪だけ落とすとか考えるのもめんどくさいので、練習メニューの強度を維持したまま体重だけ落とせば、それは結果的に速くなっているのでは? という考えのもと、本格的な減量開始。

タンパク質ばかりに意識が偏りすぎると逆に体重が落ちなかったので、タンパク質も摂りすぎないようにして脂質は抑えて、炭水化物は摂らなすぎないように、バランスを意識。

練習メニューは踏み続けるだけでも飽きてしまうので、Zwiftで山岳が走れる少し長めのコースをフリーライドしたり、山岳は一定ペースで。

登りでは一定ペース、平坦は弱強度にして、下りは休憩

徐々に体重は落ちてきたものの、調子が上がってきている感覚があまりない。

仕事の関係でバタバタしていて、急遽行けた試走でもそこまでタイムがよくない、体感的に減量も調整も1ヶ月遅れ。

密かにゴールドを狙っていたものの、仕方ない、目標変更。

もちろん自分のできる限りの力は出し切るつもりで、それでいて結果は後から見直す。

ゴールド取れたらもちろんオッケー、取れなくてもオッケー、頑張ることが1番。

2年前、盲目的にゴールドを求めて、結果体調を崩してリタイアしたときのこと、そして走りながら感じたことを思い出して、「できる限りのこと」をする、ということをしっかり念頭に置き直しました。

起床時心拍数は落ちてきていたので、調子は上がってきていた、はず

 

◆前日◆

チームメイトと2人で参戦予定で、チームメイトは前日どうしても抜けられない用事があったため、チームメイトの家に寄って荷物を全て受け取って会場に向かい、チームメイトの分まで前日受付をする作戦。

が、予想外すぎるアクシデント。

在住している埼玉県川口市から、チームメイトが住んでいる東京都荒川区まで向かう際に、外環道から首都高川口線を通る予定が、全く車が動かない渋滞。

本当に1時間で車数台分しか動かない。

どうやら川口ジャンクションから東北道浦和料金所の間で火災事故があったらしく、高速道路が通行止めとなり、3つの大きな道路から集められた車が全て122号線に集約されて身動きが取れなくなったらしい。

必死の思いで脇道に逃げ、予定より2時間遅れてチームメイトから荷物を受け取り富士山へ。

さらにいつものように中央道は渋滞し、河口湖で降りる際に富士ヒル渋滞に捕まり、富士山パーキングから会場に向かう際も2人分の荷物があるので自転車移動ができず……。

前日の台風の影響はほぼなかったにも関わらず、移動でとんでもなく疲労するはめに。

受付が済んだらエキスポも見ずにそそくさと夕食へ。

当日の起床時間と食事時間とスタート時間を考えると、17時くらいには夕食を済ませたい、と思いつつ移動に時間がかかってしまい、17:40ごろの夕食に。

レース前日の験担ぎでステーキ、と無駄ポテト

当日の朝食は既に購入済みだったので、水分だけ足りなくならないようにして宿泊先へ。

今回、若干宿戦争に乗り遅れた感はあったのですが、いい宿を確保できて満足。

河口湖のほとり

前日までにゼッケンをもらえると、ゼッケン付け下手くそ部にとっては大変助かります

21時就寝、22:20ごろチームメイトが宿に到着。

当日の時間の最終確認をして再度就寝。

 

◆当日◆

3:40起き、朝食は談合坂SAで買っておいたパン。

パンを食べたのが数週間ぶり、カフェイン断ちからコーヒーを飲んだのも数日ぶり。

直前、69kgまでは落ちました、恐らく当日は70kgほど

用意をして5:00出発、5:25ごろ富士急ハイランド駐車場に到着。

虫が多かった

今回は悩んだ末にアップ用のローラーを持ってこないで、会場までの移動でアップになるでしょう作戦。

結果成功。

日中との気温差が激しく、朝方は寒かった、日が出始めてからは問題なし。

別行動をしていたチームメイトを探すも見つけられず、そういえばスタートのウェーブも聞いてなかった。

そんなこんなで主催者選抜クラスがスタートとなり、第3ウェーブだったので横にはみ出ていた最後尾に並ぶ。

特に遅延もなく、第3ウェーブがスタート。

計測地点までは渋滞もありかなりゆっくり、インナーローでもいいのでしっかり脚は回しておく。

いいトレインを見つけられたらラッキーだなぁと思いつつ、計測開始地点が近づき、サイコンのボタンを押して、リアルスタート。

いつもの構成、約7.2kg

 

◆レース中◆

アドレナリンが出ることを考慮して、試走よりかは出力高めで、ケイデンスを意識してレースに入っていく。

既に標高は高いので、心拍数はそこまでアテにせず。

料金所を過ぎてすぐにいい感じの集団にジョイン、8人くらい、そこまで上げる人もグダる人もいなかったので、そのまま一定ペースで。

1合目通過時点で想定よりも約50秒先行、いいペース。

自身の調子は良さそう、キツくないわけではないけれどもペースを保ててる、キチンと先頭交代をしつつ進む。

2合目の手前で中切れが発生、前から3番目の人が千切れる。

誰かが埋めるかと思いきや、結構他の方々はいっぱいいっぱいだったらしく、誰も埋めれそうにない。

「中埋めます!」の声出しをして、間から前へ、前の2人に追いついて後ろを見ると誰も来ていなかったので3人に。

2人に声かけして3人で回していく意思確認をして進む、と思いきや、2人のうち1人も即千切れ。

残った1人は明らかに脚力が違ったらしく、かなりのペースを刻んでいたのでお見送り。

ということで2合目付近で完全にトレイン崩壊、この時点では約2分先行。

すぐに後ろからいいペースで走るトレインが来たので後ろに入らせてもらう。

ここからしばらくはそのまま走る、雲の中に入ったりサングラスが曇ったりしてきたので4合目が近いことを感じる。

4合目の手前で大きめの集団が来たので乗り換え、勾配も緩くなり脚力がそろっていたらしくキレイに先頭交代しながら平坦区間へ。

サイコンを見る、想定よりも30秒遅れ、いろいろと察する。

平坦区間に入る直前にダンシングで少し前に出て、フロントをアウターに入れて加速。

恐らく10人ほどの平坦トレイン、で先頭牽き。

速度が乗ってきたところで先頭交代要請、拒否される。

もう少し走って再び交代要請、拒否される。

いや、ここはちゃっちゃと交代した方が速いでしょ……と思いながら3度目の要請でなんとか交代してもらう。

そんなことをしていて速度があまり上がらなかった、もっと早く交代してくれれば数秒は稼げたと思うのだが。

最後の坂、明らかに踏める人間と踏めない人間に差が出ていたので、大外からダンシングで一気に先頭へ。

平坦ではもう先頭交代できなかったのかな、と思いつつ、あとはそのまま踏んでゴールまで。

公式タイムは65分11秒。

公式タイム65分11秒、手元計測65分14秒

◆ゴール後◆

ゴールド取れなかったか、まぁおっけー!

が1番最初に思ったこと。

調整もうまくいかず、体重もベストまで2kg届かず、な状態でゴールドに11秒届かなかったのではなく、ゴールドまで11秒までのところまで迫った、という気持ちでした。

悔しさよりも、目標だった自分が今出せる力を出し切った上での結果だったので、とても晴れやかでした。

山頂預け荷物にサブのスマホを入れていたのでゴール直後の撮影も可能に

チームメイトとは出走ウェーブに差があったので、特に待つこともなく着替えて下山。

ところどころ路面が濡れていたので、その部分は特に慎重に。

ゴール直後

車まで戻り着替えて、まではよかったものの、チームメイトが戻ってこない。

後から聞いた話によると下山でパンクしてしまったらしく、別行動で参加していた他のチームメイトたちと一緒に行動していたとのこと。

落車や怪我がなくてよかった、時間はかかったがなんとか戻ってこれたので、着替えて帰路へ。

谷村のPAで昼食、今までの移動が嘘だったかのように渋滞なしでスムーズに帰宅。

 

◆終わってみて◆

しっかりと自分が今できることを考えて、目標を設定し直し、好成績に繋がったことはとてもよかったと思います。

ゴールドに固執していたら落胆ぶりも大きなものだったとは思いますが、できることをできる限りやる、という基本的な部分を徹底できたのは、自分の成長を感じました。

今年に入ってからの減量グラフ、もう少し絞りたかった

2合目まではいいペース、しかしラストの平坦の時点で30秒遅れで結果11秒遅れ、ということは、2〜4合目までが結構遅かった?

ただ、パワーは出ていたしそこまで遅くも感じなかったので、単純に走りの下手さが露呈した形になった気が……。

なんにせよ、あと1kg軽かったら、確実に11秒くらいなら詰めれていたでしょう、それができなかったのだから仕方ない。

やっぱり落ち込むというよりかは、ここまで走れてゴールド届かなかったんだから仕方ないね、という気持ち。

ひとまず今は少しだけ休んで、9月の赤城山ヒルクライムに向けてまた走ります。

また来年参加するかは現段階では全く考えていませんが、そのときはあと11秒まくっていければと思います。

今回も運営いただいたスタッフの方々、ありがとうございました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

◆レースデータ◆

Time:1:05:11

Dis:24km

AV.Sp:21.9km/h

MAX.Sp:41.3km/h

AV.HR:173bpm

MAX.HR:180bpm

AV.Cad:90rpm

AV.Pw:338w

MAX.Pw:674w

NP:342w

EG:1,324KJ

 

【順位】

年代別

35位(715人中)