春に戻ってきた加須TT、戻ってきただけでなく距離も20kmとパワーアップ。
日本のホビーレースでこれだけの長い距離のTTは滅多にないので、本当にありがたい限りです。
個人的には、富士ヒル前の仕上がりを確認する意味でも絶好の場であり、得意としているTTで思いっきり実力を出せる場でもあり、もちろん全力で挑む心持ちでいました。
◆当日まで◆
第一の照準は富士ヒル、そのために数ヵ月前からしてきた準備諸々……はまた後日富士ヒルのときにでも。
クライマーではないので、体重もゆるやかに落としつつFTP強化のためのメニューをひたすらこなし、この加須TTでさえも、全力を尽くす一方で富士ヒルに向けての状態と仕上がりの確認の場にしようと考えていました。
微妙な風向きと1%にも満たない路面の傾きとその状態、そして何より自分との戦い……。
今こうやってレポを書いてる最中でも、自分はTT好きなんだなぁって感じます。
◆当日◆
5:40起床、体重68.7kg、体脂肪率8.3%、起床時心拍数は34。
朝食はオーバーナイトオーツにはちみつを入れ、大福、バナナ、オイコス、と言った炭水化物メニュー。
6:45に出発して、車中でバナナを食べたりモンスターエナジーの青を飲んだり。
コンビニでのトイレストップを経て7:50頃に会場到着。
7:30に駐車場オープンだったと思いますが、既に結構な数の参加者の方々が。
カフェインを多めに摂取したので、小まめにトイレに行きつつ受付も済ませつつ、ゼッケンをジャージに貼って着替えてウォーミングアップ開始、いつものジワジワ上げていくスタイルで。
タイヤドライブ式の固定ローラーでアップをしたのですが、スピードセンサーを忘れてきてしまい、正確な数値が出なかったので、おそらく15分くらいでTSS15の200KJくらい、だったと思います。
◆レース前&作戦◆
前回の加須TTは怪我明けでリズムもうまくつかめず、最初から最後まで120%で走りきった、くらいの感覚でした、そんなわけないのですが。
レース本番となるとアドレナリンも出て突っ込みすぎてしまうことも多々あるので、感覚的に体の状態を捉えていくこと。
風向きによってはきつくなる場面も必ずあるとは思いますが、それは誰もが同じ条件なはずなので、必死になりすぎないこと。
コースは西へ10km走って折り返して東へ10km、の走行距離20km、前日の雨で路面状況はかなり悪く大きな水たまりがいくつも。
余裕がない走りをして路面状況を見極められないことにならないように、常に走行ラインには気をつけること。
◆レース中◆
スタート直後は気が早っていたこともあり、400w前後で推移、2分ほど経ってようやく落ち着いて350~370wほどに。
風は若干吹いていて、おそらく南西の風1~2m、そこまで気にするほどでもないけど、向かい風でヤケに踏みすぎないようにギアチェンジのタイミングを見計らってケイデンスの上下を少なくしてペースで。
走っていると、ところどころで大きな水溜りがあり、避けれるものは避けて、避けれず突っ込むものもできるだけ水が少ない箇所を選んで通過する。
今回ツイていたのは、出走順が1番先頭だったので、途中で誰かを抜かす手間が省けた点、必死で走ってると声出して抜いていくのも大変なので。
慎重に折り返してあと半分、折り返してからの方が水溜りは少なかったかな。
ただ、往路は所々に白いラインというか小さい減速帯があり、そこに乗るとモロに衝撃が来るので、できるだけそれも避けて通る。
徐々にペースを上げようとしたけど、思っていたよりもキツイ、残り5km地点が1番キツかった。
それでもなんとかペースを維持して、ラストは無理矢理にでも上げていってゴール。
28分09秒。
◆振り返ってみて◆
ノーマルバイクでの参戦だったので、表彰台は全く気にしていなかったのですが、クールダウンをしているとまさかの3位のアナウンス。
しかも1位と10秒差、ということで後からジワジワと悔しい気持ちが……。
ということで1人反省会、よくなかった点から。
ペース配分がうまくいっていなかった気がする。
20kmという距離のTTが初めてだったこともあるけど、ペース配分がうまくいかず、最初から最後まで95%くらいの力で走りきってしまったのではないかと不安が残った。
確かにあの場であの瞬間は全力で走ってはいたけど、終わってみて後々になって、もっと出せたんじゃないか……という不安に。
とか言って、たぶん10回走ったら9回は同じ結果になるんだろうけど。
最大心拍数も179と、まだまだ追い込める数値でもあった。
出力されたパワーを見ても、FTPの数ワット上程度に止まっていて、28分間走っていたのならもっと高い数値、具体的にはあと10wほど出ていてもよかったのでは。
また、フォームも良くなかった。
後半になるにつれて頭が上がってきてしまう感覚があり、それをなんとか落とそうとしながら走っていた。
それとこれは難しい話だけど、頭と体はTTをやろうとしてるのに、肝心の自転車とそのポジションがノーマルバイクだったため、極端に前乗りしようとするとサドルがなくなることが何回もあった。
本当にTTだけに特化したポジションにするのならば、数センチ単位でサドルを前に出すべきなんだろうけど、ノーマルバイクだとさすがにそれはできない。
仕方のないことだけど、その割り切りはレース中にはうまくできなかった。
よかった点はしっかりと路面状況を見極めながら走れたこと。
パンクも多発した今回の加須TT、実は白い減速帯から釘が出ていたことが後々になって発覚。
避けていてよかったと思うと同時に、それをキチンと避けれていたことはよかったことかな、と。
ケイデンス高めで走れたのは自分らしさが出せたのではないかと思う。
平均ケイデンス95、できるだけ90~100の間で走ろうとしていたので、自分の走り方としてはとてもいい数値。
それと今回は会場に到着してからの用意、着替え、アップまでの一連の流れが今までで1番スムーズだった。
スタート地点にも余裕を持って入れたし、そのおかげで緊張もせず、自然とレースに入ることができた。
路面状況の件もあったけど、余裕を持つことの大切さを身を持って感じることができた。
◆終わりに◆
成績とか全く気にしてなかったけど、いざ結果を知ると悔しいもので。
ここ数ヶ月集中して練習できているのもあるので、来年はもっと上の成績を狙いたいと思います。
2週間後には富士ヒルがあり、今回とは全く別物ではありますが、今回の反省とよかった点をうまく組み合わせて、いい走りをしたいと思います。
まだまだ新型コロナウィルスによる混乱が収まらない中で、開催してくださった埼玉車連並びに関係者の方々に最大の感謝を。
◆レースデータ◆
Time:28:09:79
Dis:20km
AV.Sp:42.6km/h
MAX.Sp:47.1km/h
AV.HR:174bpm
MAX.HR:179bpm
AV.Cad:95rpm
AV.Pw:370w
MAX.Pw:770w
NP:370w
EG:625KJ
【順位】
3位(10人中)