Ken Murata のレースレポ

Instagramから避難させました、主にレースレポです

2022.3/20「第3回しろさとTT200」50km部門

前回の第2回大会に参加して、コースの走りやすさや運営スタッフの方々の気配りに感銘を受け、必ず次回も参加しようと心に決めてから早4ヶ月。

その次回が早くもやってきてしまいました。

前回は走りに反省点も残ったので、その反省を活かしつつの走りをしようと意気込んでの参加でした。

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◆本番までにやったこと◆

前回のレース川島町クリテリウムから約1ヶ月、一旦ロードバイクは部屋の奥のオブジェと化し、Zwiftや実走でもTTバイクに切り替えました。

基本的にはFTP強化の為にベース走やSSTをメインとして、スマホで動画撮影をしながらのフォームチェックなどを。

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SSTや10分走、スマホでフォームチェックなど

以前にTTバイクでトレーニングをしていた頃と比べて、少し心拍数が高めになっていたのは気になりましたが、どちらかと言うとパワーが持続できるかどうかの方が重要視していたので、そこまで深くは考えていませんでした。

また、Zwiftでトレーニングをする際に、本番を見据えてコンパニオンアプリを起動しているiPhoneの位置を低くし、実際に走る際の目線の先に置くようにしました。

これは実際にやってみると結構効果があった気がします、できるだけ頭を下げて走りたいのは誰もが思ってることだと思うので。

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DHバーの奥にiPhone

 

◆前回から変えたこと◆

前回のしろさとTTから4ヶ月、大幅に変えた部分も、ほんの少し変えた部分もあります。

まずはポジション、ようやくTTバイクに身体が慣れてきた感もあったのと、加須TTの際に撮影していただいたフォームを見るにまだまだ上体が高かったので、一気に低くしました。

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-17°の水平ステムから、一気に-30°のステムへ

UCIの規定に引っかかってしまうため、これ以上遠くはできないのですが、低さは低くすることができるということで、ステムの角度を低くし、DHバーの高さ調節のスペーサーも抜きました。

それでも少しでもDHバーを遠くに感じたい、のでDHバーの握り方も試行錯誤し……。

関連して肩周りの柔軟を空いた時間でするようにはしていましたが、効果があったかは謎です。

ウェア関連で言うと、シューズを昔使っていたフルカーボンソールのものにしました。

相当昔に買ったもので、ソールが固すぎてすぐに足が痛くなってしまい、まだ履ける状態だったのですが、他のメーカーに変えてしまったものです。

長い距離だとダメだけど、TTならいけるのでは?剛性もあるし。

ということで試してみると、なかなかいい感じ、採用。

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トライアスロンシューズではないので紐

ヘルメットも付属のバイザーを取り外し、サングラスをすることにしました。

付属のバイザーは内側に特殊な加工がされており、すぐに汚れる上にその汚れが落ちにくくモヤがかかったような見え方になってしまい、汗もたまりやすい構造になっていました。

空力上ではいいのかもしれませんが、熱もこもりやすかったので、外して普段使っているサングラスにすることに。

実は事前に試すタイミングがなくぶっつけ本番だったのですが、かなりよかったです。

あと細かいところだと、前回11月よりも気温が低かったのでレッグカバーを着用していたこと。

それとグローブをエアロ仕様にしていたこと、くらいなのですが、グローブは正直普通ので良かったかな……。

 

◆作戦◆

ものすごく大雑把に、300wでいこうと。

前回、280w目安にして走って、だいぶ体力が余ってしまったので、それを見越しての300wです。

また、前に走者がいないことを確認できたら、できるだけ頭を下げること。

当たり前のことですが、まだ意識しないとできないことでもあります。

そして前回の反省から、上りはダンシングでいこうと決めました。

実はそこそこ擦れて痛かったんです、ドコがとは言いませんが。

考えてみれば、1時間ずっと座りっぱなしで足を回しているわけですがら、擦れるわけです。

本当はシッティングの方がいいのは分かっているのですが、保安維持のためにも登りでダンシングをしていくことを意識しました。

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スタート/ゴール前の登りでダンシングしている様子
しろさとTT公式画像より

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公式よりコース図拝借&前回より使い回し、赤が登りで青が下り

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いつものゲン担ぎで、前日の夕食はステーキ肉を

◆当日◆

4:30起床即不調確信。

実は数日前に体調を崩しており、本番直前の調整が思うようにいってなかったので、不安ではあったのですが。

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当日のCTLと体重など
レース前1週間がうまくいかなかった……

体重も思ったより落ちず、CTLはズルズルと右肩下がり。

いやぁ、これどうしようもできないな、走るしかないけど。

ということで7:30ごろに駐車場に到着。

予想どおりではあったのですが、駐車場が芝生だったので、前日の雨で沼状態。

一部完全に泥で、一瞬で靴下がグシャグシャになってしまいました。

今度からスペアのソックスを持っていこう……。

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駐車場は泥と沼

受付を済ませて、マイペースにアップを開始。

まだ時間的に寒かったので、18分かけて徐々に上げていってラスト2分は流して、計20分。

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パレードランがあるからか、そんなにアップしている人は多くなかった印象

パワーが出てないのに心拍数が高め、体調不良&乗り込み不足が表れてますな。

トイレも済ませてスタート、1周パレードランからのリアルスタート

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珍しくゼッケンの装着はスムーズに

 

◆レース中◆

TTのレースはスタート直後は少し突っ込んで、そこから徐々に自分のペースに落としていって。

という形にいつもしているのですが、今回は心拍数が高い。

う〜ん、やっぱり調子よくないし乗り込み不足で心拍数上がりやすくなってるなぁ、後半大丈夫かなぁ、などと考えてました、まだ1周目だったんですが。

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今回の仕様
機材変更はステムのみ、あとは諸々の高さや距離を

そして3周目辺りで気がつく、風向きがおかしい。

前回もそうだったのですが、このコースは季節柄ホームストレートが追い風になって、バックストレートが向かい風になりやすいコースで、今回もそれに当てはまっていたのですが、周回によってはホームストレートの追い風が弱く、速度が伸びない現象が起こっていました。

走ってる最中にチラ見した程度ですが、追い風に乗っていた時は50km/h出ていた場所で、45km/h程度しか速度が出ていない場面もあり、正直そこまでタイムが出ないのではないか、と感じていました。

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全体の速度とパワー
特に6周目、8周目、9周目の
ホームストレートの速度が伸びず

基本的にパワーを中心にペース配分はしますが、速度を軽視しているわけではないので、調子の悪さも相まって若干の不安が。

さらに300w目安で走ってはいるものの、後半になってパワーのバラつきが出始め、さらに不安が。

ただ、今回は余力を残したりはせずにゴールできました、おそらくあれ以上のペースは難しかったと思います。

公式タイム、1時間12分19秒。

 

◆レース後の反省◆

ゴールした際に、あれ前回は1時間17分だったっけ?

という感覚だったのですが、前回は1時間11分台で、前回よりもタイムを落とす結果に。

ただ、前回はNP285w、今回はNP293wで走っており、さらに前回よりもフォームやポジションを見直して空力的にも速くなっているはず。

にもかかわらずタイムを落としていることについて、いろいろと考察してみました。

 

1・風

→ やはり風の影響はあったと思います。

風向きもそうですが、時折風の強弱の差が激しくなり、速度の維持が困難になる場面がありました。

今回は50kmの後半、Bスタートでしたが、もしかしたら前半Aスタートだったら少しコンディションも違っていたかもしれません。

というのも、Bスタートの方々は風のことを口にする方が多かったのですが、Aスタートの方々からは風の意見が聞かれなかったからです。

とは言え、走っていない時間帯のことは分かる手筈もないので、あくまでそうなのかな〜って程度ですが。

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タイムラップ
4周目はホームストレートもバックストレートも
速度が伸びてない

2・コース上の人数が少ない

→ あくまでドラフティング禁止、ではあるのですが、コースを周回するようなレースだと、空気の流れができて速度が上がる、というのはよくある話で。

今回の50Km部門はスタートの時間帯が2つに別れたため、コース上の人数が減っていて空気の流れが前回よりも悪くなっていたことが考えられます。

実際、人数が少なくなっていて格段に走りやすくはなっていたのですが、速度が上がる要素は減っていたのかな、と。

 

3・気温が低い

→ あくまで前回と比べての話ですが、気温が低かったです。

今回はレッグウォーマーを装着し、それが最後まで暑いと感じなかったので、装着したこと自体は間違いではないのですが、やはり気温が下がると速度は伸びにくくなります。

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実際は7℃ほどだったようです

4・実はよくないフォームになっていた

→ 横からの画像がないので完全に推測ですが、実は前回よりもよくないフォームで走っていた、という可能性も無きにしも非ず。

ただ、ポジションやフォームも見直し、前回よりもパワーを出せている状況ですので、たぶん違うかと。

直前の調整不足でCTLはだだ下がり、Garminの計測によりVo2Maxも近年最低値を叩き出していたので、フィジカル的にはとてもよくない状況であったのは間違い無いのですが……。

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非常にカッコよく撮っていただいた1枚
前回は1枚も公式画像がなかったので素直に嬉しいです

と、いろいろと考えてはみたのですが、結局のところ、調子が抜群だったとしても、順位は変わらないかと。

総合順位5位入賞という結果でしたが、そこから上の順位の方々とのタイム差が大きく、調子の良し悪しで大きく順位変動はしないと思うからです。

タイムが伸びなかった考察をいろいろとしましたが、仮に調子が良くても、これ以上の結果は望めないと思います。

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デジタル記録証とリザルト
2分差はコンディションではひっくり返せない

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そしてリアル賞状

◆最後に◆

レース後に車まで戻っていると、声をかけられ。

なんとこのブログを読んでくださっている方でした。

いやぁ、こうやって公開していて言うのもアレですが、本当に読んでくださっている方もいらっしゃるんですね、ありがとうございます。

備忘録として書いているところもあるので、そこまで読まれている感覚もなかったのですが、しっかりと考えていかないといけないなぁと思う今日この頃です。

特にTTなんて1人での戦いなのでレース展開も何もないのですが、できるだけ感じたことやレース前後で何をしていたかなど、書いていければいいかと思います。

今回は個人的に難しい部類に入るTTだったと感じてはいますが、それはパワーが上がっていたりフォームを見直したにも関わらず、タイムが落ちている現状があるからです。

マージナルゲイン、ではありませんが、少しずつ細かいところを見直して、1秒でもタイムを縮めていけたらと思います。

最後になりますが、開催していただいた主催様、当日気を配っていただいたスタッフの方々、ありがとうございました。

次回も参加したいと思います、よろしくお願いします。

また、画面の向こうのこの記事を読んでいただいた方々、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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トライアスリートの方々はバイクの後にランをする方々が大勢
よく走れるな……

 

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次は横からも撮っていただければ幸いですが、今回は全体的に公式の画像は
横からの画像が少なかった気が

◆レースデータ◆

Time:1:12:19

Dis:51km

AV.Sp:42.4km/h

MAX.Sp:53.2km/h

AV.HR:176bpm

MAX.HR:181bpm

AV.Cad:90rpm

AV.Pw:292w

MAX.Pw:533w

NP:293w

EG:1,261KJ

 

【順位】

総合5位(106人出走)