【この記事は、過去にInstagramに投稿した内容に加筆修正を加え再投稿しています】
前回の幸手工業団地クリテリウムで優勝したので、次戦となる今回は上級でエントリー。
レース後半に展開がめまぐるしく変わり、さらに自分からも積極的に動き、レースを形にできたと思うが、チーム力の前に惨敗。
◆レース前◆
前日はいつものように験担ぎでステーキ。
当日、5時起床で朝食の後に5時50分出発、6時45分ごろ到着、近くていい。
トイレの位置を確認したり、自転車の準備をしたり、軽く食べたりしながら時間を過ごし、試走へ。
コースは1周約2kmで長方形を10周、コーナーも4つだけで見晴らしもいい簡単なもの。
前日の長雨で路面が凍結しており、さらにはその雨で泥が浮いてコーナーが滑りやすい。
試走ということでそこまで速度は出していなかったけど、レースになったら確実に落車が起こるパターン、実際に落車があったようで。
警戒してコーナーの速度が落ちて、そこからトップスピードまで上がることを考えると、インターバルがキツくなることは明らか、しかも今回はカテゴリーを上げているわけですし。
今回の作戦も変わらずに逃げ目標、スプリントでは勝算が薄いので早がけ。
そう、今回は勝ち気が強く、やる気も非常に溢れていました。
その反面不安も多く、私生活で少しバタバタしてしまったこともあり、メンタル的には万全とは言えず。
ただ、身体の方は数値上は絶好調で、これがどこまで動くかがキーでした。
実際ウォーミングアップをしてみると足が動く、心拍数もいい感じに乗れている、走れる、イケる、という感覚に。
上級となると、個人的に挑戦する立場というか、今までより上のカテゴリーですから、どこまで自分ができるか楽しみになってきました。
集中力も高まってきて、9時15分スタート、が1分押して、9時16分スタート。
◆レース中◆
いきなりクリートキャッチに失敗し、集団中盤へ、そのままリアルスタートが切られる。
集団のスピードはそこまで速くなく、普通に走っていけるな、と思っていたのも束の間、案の定コーナーがものすごく滑る。
特に第2コーナーと第3コーナーの滑りっぷりがハンパなく、ゆっくりとコーナーに侵入し腰を上げたりもしていないのに後輪が横に滑っていく始末。
慣れるまで相当な時間を要しましたし、気づいたら集団の最後尾になっていたこともしばしば。
コーナーの立ち上がりはさすが上級、中級よりかは強度が高いですが、ついていけるくらいでよかった。
そんなこんなで手間取りつつ3周ほど終了、ようやく集団の中盤ほどに。
気がついたら2名の選手が飛び出している、自分のことで手一杯で反応も何もできなかった。
まだ序盤だし集団にいれば追いついていくでしょう、と集団でしばらく待機。
ところが4周目、5周目、と進んでいくが、どうも集団のペースが上がらないどころか逃げの2人が離れていく、これはおかしい。
ここで気づいたのが、逃げている2人のうちの片方が、5人チームで参加していたARCCレーシングのメンバーで、他の集団に残ったメンバーがわざと集団を抑えていた。
完全にペースを落として先頭を牽いていない、話しかけてみるとはぐらかしながらも確認が取れた。
他に参加していたワイズロードのチームも気づいたようで、先頭を牽くようにチームで話していたのは聞こえたのですが、どうもペースが上がらず。
どんどん逃げは離れていく、これで何もしなかったらこれでレースが終わる。
あの逃げに追いつく意思があって、実際に追いつけるのは恐らく集団で自分しかいない。
単騎で参加してるわけだし、動かないと勝算がなくなる、足もなくなるけど何もしないよりかはマシだ、追走開始。
結構踏む、おそらく先頭交代とかほとんどしなかったんじゃないかな。
ほぼ1人で約25秒の逃げを捕まえる、集団を引き連れて。
他の参加者からしたらしめしめなのだろうけど、単騎参加だとこの展開では動くしかない。
何もしないで集団にいるよりかは、負けたとしても動いてレースの展開を作った方が今後に絶対繋がるとも思いますしね、そっちの方が好きですし。
で、残り約3周。
この逃げに追いついたことで集団からマークされたようで。
こちらの様子を見る様にアタックをしかけられたり、こちらの動きにもチェックに入られたり、先頭交代のローテーションを拒否されたり。
展開が難しいな、でも何もしなかったら勝てないな、ということでアタック。
即座に潰されたのですが、それでもそのままアタック。
するとラスト周回に入る場面で1人逃げに。
おいしい展開、というかこれをやりたかった、もっと早くに。
既に足はなくなっていましたし、完全に1人で泳がされているのも分かっていました。
ただ、何もしないで集団にとどまって完走しました、っていうのはなんとも味気ない。
レースに出るからには動かして、展開を作って、積極的に走りたい、というのは自分の中のテーマにしています。
この場面もすぐに集団に戻ろうと思えばできましたが、逃げれるだけ逃げようとそのまま走りました。
ラスト1kmのところで集団に捕まり、残り600mからのスプリントに備える集団のペースアップに乗れず、第4コーナーを回って最終ストレートへ。
もう順位はほぼ決まっていたのですが、前方にそこまで選手がいなかったのと、道が大きく開けていて安全を確認できたので、最後にひともがき。
最終的な順位はトップと3秒遅れの6位でしたが、実質8位、もがきで2人抜いたので。
優勝は2人で参戦していたコムリンの選手。
終わってから知ったのですが、逃げの2人のうち、ARCCともう片方はコムリンだったようで。
ってことは、やっぱりあのまま見逃していたら2人で最後まで行っちゃってたな、追いかけて正解だった。
◆振り返ってみて◆
恐らく今回のレースをそのままやっても、全く勝てないと思っています。
上級になってみんな速くなってますし、走りもうまくなってる上に、チームで戦われたら、単独参加は手も足も出ないです。
今回どこもチーム参戦しているところは、ただ人数を揃えて参加しているだけではなく、チームとして機能していて、役割や作戦がしっかりしていました。
ロードレースは数が多いだけでも圧倒的有利な立場を作れるのに、その上でしっかりを連携されたら、今回のようなレースになってしまうのも、仕方ないかと。
ただ、それだけではつまらないので、手も足も出して抵抗するのですが。
とは言え、冷静に考えて1人だとどうしようもできないのは確実で、なんとか打開策はないかと考えてはいます。
チームと戦ったという意味では初めての経験でしたので、非常に勉強にもなりました。
そろそろレースの序盤で集団内での位置が低いのをなんとかしないといけないのも思ってるんですけどね。
◆レースデータ◆
Time:34:25
AV.Sp:39.1km/h
MAX.Sp:53.9km/h
AV.HR:166bpm
MAX.HR:184bpm
AV.Cad:89rpm
AV.Pw:278w
MAX.Pw:990w
NP:313w
EG:573KJ
【順位】
6位(23人中)