Ken Murata のレースレポ

Instagramから避難させました、主にレースレポです

2020.11/08「第26回ツール・ド・ひたちなか エンデューロ」キングオブエンデューロ

毎年2回、春と秋に開催されるツール・ド・ひたちなか

春はロードレースで秋はエンデューロとなっており、春にエントリーしていたけれどコロナ渦で中止。

そのままエントリーを引き継ぎ参加したのが、今回の秋のひたちなか、キングオブエンデューロ

好みのコース、いい思い出もあり、楽しみにしていたレースでした。

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◆当日まで◆

前回の加須TTから私生活も少しバタバタし、あまりたくさん乗れるわけでもなかったので、実走できるときはできるだけ長い距離を走って、Zwiftではレースやインターバルを普段よりも取り入れた形に。

早朝や帰宅後など、空いた時間ができたら少しでも乗るようにして、疲労具合と明日どれだけ乗れるかを逆算して、どのような形で回復に充てるかにも気を使った。

途中足が頻繁につる現象に悩んだけど、それも原因がハッキリしていて、すぐに回復させることができたのは、自分の身体をしっかりと日頃から見ることができているからだと思う。

どこかを痛めたということもなく、欲を言えばもう少し長距離走りたかったかなぁと。

ただ、できる準備はしたつもり。

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なんとかギリギリで絞ることに成功

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前日は験担ぎでステーキを

◆作戦◆

特になし。

というのも、エンデューロはレース域の速度で集団走行ができるのが1番いい点だと思っていて、勝ち負けよりも周りから何かを吸収してやろうと。

スタートリストを見ると、有名どころのホビーレーサーの方々がわんさか参加されていたので、これを勉強の場と捉えて、その方々から何かスキルを盗めれば、という心持ちでいくことにしていました。

勝ち負けを意識するのは、ラストの30分くらいからでいいのではないかと、そこまで自分が先頭集団に残っていればの話だけど。

しかも今回は午前2時間午後2時間で合わせて4時間のエンデューロ、ってことで、間の昼休憩でレースの流れが変わる可能性もあったので、鼻息荒くしていくのは、空回りの可能性もあるかと。

なのでまぁ、無理やり作戦っぽく言うと「勝ち負けの意識よりも集団の空気を読んでスキルを盗んでくる」って感じで。

あとは言うまでもないですが、落車や怪我は絶対に避けること。

だったのですが……。

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先に行われていた1時間エンデューロの集団

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一応補給はジェルを2種類、少しだけ摂取しました

◆レース開始◆

スタート位置は前から3列目、合図と共にリアルスタート。

スタートしてすぐに軽い登りが始まるのですが、なんだかみんな速い。

2時間あるからもう少しゆっくりだと思っていたら、コーナーの立ち上がりもそこからの平坦も、予想以上にスピードが出てる。

最初はスロースタートで、なんて悠長なことを考えていたら一気に集団の後ろに置いていかれる、ということで少し踏み気味に。

これが判断ミス。

3周目、スタート地点を通過して軽い登り、からの下りコーナーで単独落車が発生。

前日夜の雨が乾いていなかったのと、その影響でうっすらと泥も浮いていて、試走の際に気をつけておこうと思ったコーナー。

で、目の前で落車。

そこに突っ込むことはなかったけれど、視線がその方向に向いてしまい、スピードが出たまま思ったよりコーナーで膨らんでしまった。

ヤバイ、と思った瞬間、後輪が滑って転倒、左側から滑る、なすすべなし。

なんとか止まって身体を確認、あれ案外痛くない、血は出てるし打ってるけど。

自転車も確認、チェーンが落ちただけ、左側だからディレイラーも問題ないし、どこも壊れていない。

もしかして、うまく滑った?

ということでそのまま再スタート、集団は遥か彼方に行ってしまったので、少し遅れてスタートとなっていた2時間エンデューロの集団の最後尾に張り付く。

カテゴリーも違う上に落車して遅れてしまっている身なので、あくまで静かに集団の1番後ろで。

そのまま2時間カテゴリーの集団の最後尾で午前中はゴール。

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被害状況その1

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被害状況その2

◆午前終了後◆

キングカテゴリーは午前と午後で2時間ずつ走って4時間の合計で競うわけで、まだ半分しか走っていないわけで。

正直そこまで痛みもなく、機材も壊れていないので、走ろうと思えば走れるのでは、という気持ちはありました、足も全然残っていたので。

ただ、命かけて走っているわけでもなく、これから時間が経つにつれてアドレナリンが落ち着いてきて痛みも後々出てくる、というのは経験上分かっていたことでもあったので、ここで棄権することにしました。

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被害状況その3

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被害状況その4

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被害状況その5

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被害状況その6

◆振り返ってみて◆

試走の際に、あぁこの辺りはすごく滑りそうだ、と確認もしていて、しかもタイヤの空気圧も普段より少し下げていた、にも関わらず滑って転倒してしまったわけで。

確かに目の前で落車も発生して、その落車した周以外はしっかりと安全なラインを走れていたと考えると、目の前での落車は少なからず影響はあったのかもしれません。

ただ、その落車しやすい路面へ進んでしまったのは自分ですし、単純にオーバースピードだったという感も否めません。

久々の大人数でのレースだったこと、周りがいつもより速く感じて自分も速く走ろうと焦ってしまったこと、自分がどこか浮き足立っていたような感じも正直ありました。

誰かを巻き込んだわけでもなく、機材も壊れたわけでもなく、レーパンはダメになってしまったけれど、擦過傷と打撲のみで大怪我もなし。

転んだわりには運が良かった、と思うと同時に、絶対に避けられた落車でもあったと思います、単独ですし。

多くの面で、甘いな、と自分に感じる内容だったと思います、3周目で実質終了ですから。

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リザルト、一応午前中に走った分はカウントされている

ただ、それとは別に、よかった点悪かった点も見えたレースだったわけで。

無駄にパワーを使っていたり、逆にうまくパワーを節約できていたりと、自分では気づかなかった部分が見えたのは、大きな収穫でした。

正直、1人では練習できない部分もあったのですが、それは今後経験を積んでいく上でのテーマになっていくと思います。

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今回のパワー分布、明らかにおかしい部分があるわけです

落車DNFという結果に終わってしまいましたが、いい部分も悪い部分も発見できて、十分に収穫があったレースだったと思います。

足がまだ残っていた分、最後まで走りたかったというのは正直な思いなのですが、それなら転ぶなと言う話であって。

次は12月の袖ヶ浦を予定しています、完走したい気持ちもありますが、悪い部分を消せるように課題を持って走りたいと思います。

 

◆レースデータ◆

Time:2:01:29

Dis:80.7km

AV.Sp:39.9km/h

MAX.Sp:59.7km/h

AV.HR:158bpm

MAX.HR:180bpm

AV.Cad:89rpm

AV.Pw:246w

MAX.Pw:915w

NP:291w

EG:1,790KJ

 

【順位】

DNF